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声優 村瀬歩さんTALK LIVE!!(音楽とアニメの学園祭CAT伝説2023)

2023/12/22

 

2023年11月12日(日)学園祭CAT伝説2023を開催しました。ゲストとして「ハイキュー!!」シリーズ 日向翔陽 役や「魔入りました!入間くん」 鈴木入間 役などでご活躍中の声優 村瀬歩さんをお招きしてのスペシャルトークライブを行い、声優やマンガ・イラスト・アニメーション業界を目指す中学生・高校生に向けて貴重なメッセージをいただきました。

 

その一部を掲載します。

 


 

 

MC:村瀬さんは大阪アニメーションカレッジに初めてのご来校ということで、この学校の雰囲気や設備はどのような第一印象でしょうか。

 

村瀬さん:学校にこんなライブのステージがあるんだ、とびっくりしました。ビルの中にどうやって本格的なホールを作ったのかも不思議ですし、ステージ裏の通路を抜けると、突然ライブ形式のセットが組まれている場所に出てきたから、「今から歌うの?」みたいな(笑)。

 

 

MC:村瀬さんといえば、『ハイキュー!』の日向翔陽役というイメージを強くお持ちの方もいらっしゃると思うのですが、臨場感のあるお芝居がすごく魅力的です。マイクの前から動かずに、あれだけの迫力を出すコツは何かあるのでしょうか?。

 

村瀬さん:僕は元々、養成所に通っていたのですが、その時はマイクワークの練習も何もしたことがありませんでした。逆に皆さん、今はマイクの実習とかしているんですよね? 15年前とはやっぱり時代が違いますね。マイクとの距離感とかタイムコードのことも知っているんでしょう? そういうのがなくて、本当に、舞台に出られている方や俳優さん、関西で活躍されている先輩方が先生になって、芝居の基礎を教えてもらう、というだけだったので、マイクに慣れ始めたのが仕事を始めてからでした。未だにマイクとの付き合い方が全然分からなくて、例えば、声をいっぱい出す時は気持ち離れて、とかそのくらいの意識しかないので、コツ・・・僕が聞きたいです(笑)

 

MC:『ひろがるスカイ! プリキュア』キュアウイング役でも出演されていますが、役が決まった時のお気持ち、お聞かせいただけますか?

 

村瀬さん:レギュラーのプリキュア役は全員オーディションなので、決まった時は、ほんまか? と思いましたね。プリキュアのオーディションは、最初は設定のみで絵がありませんでした。「何歳、キュア○○、決め台詞、性格、趣味嗜好、台詞が4つ5つ、テープを送ってください」みたいな。各声優事務所だけじゃなくて、芸能事務所さんなど幅広く色々な所から募集されていて、何百と応募があったうち、各キャラ10人とか20人程度に絞られた中からスタジオに呼んで決める、という流れのようですね。ほとんどの仕事では、スタジオに行くと作品の概要のみ伝えられるか、もしくはいきなり台詞を喋るのですが、プリキュアの時は、スタジオのブースに来られたプロデューサーさんと監督さんから、キャラクターの絵を見せていただいて、作品の世界観やおおまかなストーリーラインもご説明いただいた上で、「何か質問ありますか?」と質疑応答まで。こんなに丁寧な現場はなかなかないので、印象に残っていますね。

 

 

MC:せっかくなので会場の皆さんへのアドバイスもいただきたいのですが、エンタメ業界を志す方が、こうした学校で学ぶことのメリットはどういうところだと思われますか?

 

村瀬さん:同じ目標を持っている人たちと一緒にがんばれる、というか。僕が養成所にいたときもそうでしたが、一緒の時間を過ごすうちに、クラス内でライバルが絶対にできるんですよね。自ら孤高の存在にならない限りは。それでお互いに高め合ったりして。勝てば嬉しいし、逆にオーディションとか学内選抜とかで負けたら「悔しい! 次は自分が絶対受かってやる!」って感じで、そうした勝負心みたいな感情をあまり否定せずに、自分を燃やす糧にするというか。それが妬みになっちゃうとダメですけど。友であり、自分を燃やす、ある意味材料でもあるので、そういう所を大事にするといいのでは、と思いますね。やっぱりそれは1人だと絶対できないことなので。

 

 

MC:最後に、エンタメ業界を目指している、また興味を持っている皆さまにメッセージを一言頂戴できますでしょうか。

 

村瀬さん:中高生とか学生って、一番、何者にもなれるし、逆に自分がまだ何者でもない、っていう時期だとおもいます。エンタメ関係、特に声優さんなんかは、自分が「なりたい」という気持ちを見い出しても、親御さんに「何を言っているの」って言われて、怒って反発したりして。僕も最初は親とうまくいかなかったんですけど、大尊敬する森久保祥太郎さんから「親も説得できないやつは役者としてやっていけないよ」という言葉をいただいて。これって真理なんですよね。親がすごく反対するのは、自分のことを心配してくれているからで、ならば、自分がそれに対して説得できるだけの材料を挙げなくてはいけない。親に対して、自分はこういうプランでこういう風に頑張るから、応援して欲しい、という気持ちを伝えましょう。あとは、この業界は楽しいことがすごく多いけれども、同時に生みの苦しみもあるし、僕もまだまだ研鑽中の身ですけど、今のように仕事ができるようになるまでは特に、本当に苦しくて色々考えることも多かったです。でも、その苦しみを超えた先に、大きな楽しさとか色んな温かさがあって、今日もこうしてたくさんの方に来ていただけて、これまで色んな人と関わりながら作ってきた夢とかが、みんなの元に届いていることを確認できると、やっぱり嬉しくなる。素敵な仕事なので、エンタメ業界にぜひ関わってもらって、もし一緒に作品を作るとなった際は、もっと盛り上げていきましょう。あとは皆さま、アニメとか日頃関わってくださっている作品に、たくさんの愛を注いでいただけると、我々作り手側としても本当に嬉しく思います。本日はありがとうございました! がんばってくださいね!

 

 

 

村瀬歩さん、本当にありがとうございました!

 

 


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