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声優 伊東健人さんTALK LIVE!!

2023/09/02

 

2023/7/17(月祝)のアニカレ祭2023ゲストは「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」 観音坂独歩 役、「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」青柳冬弥 役などでご活躍中の声優 伊東健人さんをお招きしてのスペシャルトークライブを行い、声優やマンガ・イラスト・アニメーション業界を目指す中学生・高校生に向けて貴重なメッセージをいただきました。

 

その一部を掲載します。

 


 

 

MC:学生時代はどんな学生でしたか?

 

伊東さん:学生時代は引っ込み事案な人間でした。人前に出ようとは全く思わず、漫画やアニメにもあまり興味がありませんでしたが、ドラゴンボールやワンピースのようなメジャーな作品は観ていましたね。色々なアニメを観るようになったのは、この仕事を始めようとしてからです。勉強の一環として「観ないと!」となったのですが、観始めると面白いんです。僕は中高の時に興味があることと言えば野球くらいしかなくて、生活の多くの部分を野球に注いでいました。学校が終われば練習に行って、夜は家の横で素振りして…みたいな中学生活を送っていました。けれど高校1年生の時に野球を辞め、そこから友達とバンドをしたり映画を撮影したりして過ごすようになり、撮影で役として出演したのが初めての芝居活動でした。その時に脚本や映画監督を担当していた同級生が現在はアニメ大手会社に務めていて、未だにこの業界でお仕事を一緒にする事があり、人生って不思議だなって思いますね。

 

 

MC:声優を目指そうと思った時期はいつ頃ですか?

 

伊東さん:高校で映画を撮っていた時はお芝居を面白いと感じたことはあまりなかったんです。お芝居が面白いと感じ始めたのはここ3~4年の事ですね。僕は専門学校には通っていなくて、大学3年生で就職活動の準備をする時期になってから声優を目指し始めました。先ほどもお話しましたが、アニメやゲームにほとんど触れていなかったので、いざ声優を目指すためにアニメなどを観始めました。「これがガンダムか!」「これがハルヒか!」と声優を目指す為と思って観ていましたが、一つ一つの作品が面白くて純粋にアニメにハマって行きました。

 

 

MC:アフレコなどの演技と演劇など舞台での演技とで、表現方法の違いはありますか?

 

伊東さん:全く別物ですね。声優が行うアフレコは、あくまで役者という大きい枠の中で行われるお仕事の一つだとは思いますが、舞台上での芝居は声と一緒に体を使って表現するので、棒立ちで演じることはできません。逆に声優はマイク前で動いてはいけません。動いてはいけないけど、動いている気持ちでやらないといけない、この時の肩や首にかかる負担というのはとても大きいです。そして実際に自分が動いているかのように演技をしますが、この時、舞台演技を勉強したことがとても活きてくる。結局突き詰めていくと「舞台上での芝居」と「アフレコでの芝居」にボーダーがなくなってくるのではないかと僕は思います。「声優というのはマイクの前でやる仕事で人前に出る仕事ではない」と思って声優業界に入りましたが、もし最初からこんなに人前に出ると分かっていたら僕は声優目指してないですね(笑)もともと人前に出ることが苦手でしたから・・・。でも今から声優を目指そうと考えている方は、最初から歌や踊りもやるつもりでいる方は増えてるんじゃないかと思います。

 

 

MC:今後、挑戦してみたい事などがあれば教えてください。

 

伊東さん:ミュージカルですね!今まで舞台や踊りながらのステージも経験させていただきました。あとステージ上で経験したことがないことを探すとミュージカルなんですね。ミュージカルって凄いですよね!芝居」「歌」「踊り」「衣装の早替え」など全ての要素が入っている。そして様々な役がある。例えばおじさんの役を振られたら、役柄に合わせて自分のビジュアルも寄せなきゃいけません。これは声優の普段の仕事では得られない経験です。純粋に好きというのが大きいですが、ミュージカルを経験することで得られるものが絶対あると思っています。もちろんやるとなれば全力で臨みます。

 

 

MC:最後に声優やアーティストを目指している在校生や中高生にメッセージをお願いします。

 

伊東さん:目の前にいる皆さんはこれから本気で声優を目指す方だと思ってお話させていただきます。まずはコンタクトレンズを作ること、そして歯並矯正をすること、あとホワイトニング。これは僕が30歳くらいの時に行ったことですが、もっと早くすれば良かったと思うことです。そして友達を大事にする事。友達や他人と喋る事を大事にしてください。今そのような機会は結構多いと思います。オンラインゲームでは全くの赤の他人といきなり喋らなければいけない状況になりますので、そのような意味ではとても恵まれている時代だなと思います。ですのでそのような出来事も「自分の将来の為だ!」とプラスに捉えて臨む事が大事だと思います。苦手だな・・・と逃げるのではなく。声優というお仕事は目指した全ての人がなれるお仕事ではないのですが、もし皆さんの中で声優になれる方が将来現れるのであればここでの出来事を語り合いたいですね。そしてもしならなかったとしても、専門学校に通い声優を目指していた日々や経験は決して無駄にはなりません。活かせるか否かはその人次第です。「声優を目指した2年間は無駄だったな。」と思えば無駄になってしまいますが、「いやこれは無駄じゃなくて、絶対プラスに活かせる!」と思えたら絶対プラスに活かせるんです。活舌練習をした経験や人前で何かをやる経験は、営業職で何かをプレゼンする時に絶対役立つと思います。僕自身も声優を目指した最初の理由の一つは「人とちゃんと喋れるようになりたい」というものでした。人前で何かを話しをしたりプレゼンする機会は日本の教育にはないんですよね。スピーチの授業が海外ではあるそうで、日本においてその機会が多くあるのがアニカレのような専門学校なのかなと思います。もちろん「声優になるため」というのはメインの目標としてしっかり定めて、それだけじゃなく「自分の人生のため」に専門学校や中学校高校でたくさんのことを経験したらいいのではないかと思います。

 

 

 

伊東健人さん、本当にありがとうございました!!

 

 


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