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声優 逢坂良太さん、阿部大樹さんTALK LIVE!!

2023/04/28

 

2023年3月19日(日)のオープンキャンパスにて、「鬼滅の刃」 妓夫太郎 役や「東京リベンジャーズ」 橘直人 役などでご活躍中の逢坂良太さんと、「バッテリー」 城野達矢 役や「ようこそ実力至上主義の教室へ」 池寛治 役などでご活躍中の阿部大樹さんをお招きしてトークライブを開催しました!
逢坂さんと阿部さんからは、会場に集まった多くの声優やエンタテインメント業界のプロを目指す中学生・高校生に対して、たくさんのエールやメッセージをいただきました。
その一部を掲載します。

 


 

 

MC:阿部大樹さんは昨年の8月から12月にかけて、お二人が所属されている「EARLY WING」様と大阪アニカレがタッグを組んで実施した「声優アフレコワークショップ」にて特別講師をご担当していただきました。この声優ワークショップでは「超現場目線」の「超実践的」なアニメーション制作の授業をしていただけたそうですね!

 

阿部さん:はい。現場で実際にお仕事をしなければ経験できないような礼儀や、現場と同じようなアフレコをワークショップの中で実践しました。僕は演出家や監督ではないのでまずは役者の先輩として、成功談や失敗談、自分が気を付けている事などを学生たちに伝え、皆さんから「こういうことがやりたい」「こんな所を伸ばしたい」という熱意を感じれたので、僕にとってもすごく楽しいワークショップでした。

 

MC:学生時代についてお聞きします。学生時代はどのように過ごされていましたか?

 

阿部さん:小中高とプロのテニスプレイヤーを目指して育成の機関に入って練習をしていました。お芝居は大学入学後ですので、既にやりたいことが決まっている皆さんは、すごいと思いますし、とても羨ましいですね。

 

逢坂さん:学生時代は遊んでましたね(笑)。部活はやってましたけどね。この業界を目指すことを決めた時に勉強は捨ててしまいましたし(笑)ダメですよ?やってはいけない事を僕は今言ってますからね!でも今、振り返ればもう少し学生の内から色々な事にも挑戦してたくさん経験をしておけば良かったと思いますね。経験することは意外と芝居に役立つ時がありますからね。物語にも色々ありファンタジーもあれば学園物のような現実的なものなど色々な役がありますよね。ある程度、知らないと出来ないこともありますしね。皆さんは想像で補っているところが8割だと思いますが、1パーセントでも経験や知識があればそれが使えるんですよ。例えばギターを弾ける人が学園祭でライブをした事があるだけでも、そのようなシーンが出てくる作品に出合った時、細かいところで使える部分があります。そのような理由で色々な事を少しでも経験することは後々大事になってくると思います。

 

 

MC:初めて担当したお仕事についてお聞きします。

 

逢坂さん:初めての仕事は事務所が主体の仕事をそのまま振って下さった感じで、知り合い同士のとてもやり易い現場でしたのであまり緊張はしませんでしたが、僕は事務所に入ってすぐに「低音を禁止」と言われました。僕自身も出せないと思って了承しましたが、ゲームで振られた役がモブなので学生役や60歳代くらいの役だったり。低い声を使わずに60歳代の役を演じるのは大変で帰りには声がカスカスになってしまっていました(笑)。

 

阿部さん:僕もゲームが初の現場でした。ミリタリー系のゲームでひたすら銃の名前を叫んだのですが、今思えばセリフ数は20~30セリフくらいを一言ずつ叫ぶ大した事のないものでした。でもその一言がなかなか決まり切らず、30~40分くらいかけて録ったので帰るころには声がカスカスになってしまっていましたね(笑)

 

MC:アニメのご自身の初作品は覚えていらっしゃいますか?

 

逢坂さん:もちろん覚えてますよ。僕は腹に蹴りを入れられて「うえっ!」って言うだけのセリフでしたが、、死ぬほど緊張して手がめちゃくちゃ震えてしまって(笑)。台本のカサカサ音が鳴ってしまい、今考えたら台本を置けば良かったのですが、そんな事にも頭が回らないほど緊張してました。現場にはベテラン声優の方が多かったので、地獄のように緊張して台本がカサカサ…(笑)。

 

阿部さん:僕は専門学校の時に少しだけ出演させていただいたのが最初でした。緊張ももちろんしたのですが、どこに座ったら良いんだろうとか、席次のマナーのようなものがあり、「真ん中の席空いてるから真ん中座っちゃおう!」はNGなんですよ。真ん中はメインの方が座って端役の方は端に座るとか、新人はドア側に座るとか、業界内のルールやマナーがたくさんあるんです。僕はそれをマネージャーに直前に聞かされて「え!?そういうのがあるんですか!?」ってお芝居云々よりもそっちにめちゃめちゃ頭が取られてしまいましたね(笑)。

 

 

MC:役作りに関してですが、作品の原作は事前に読むことはありますか?

 

阿部さん:僕は読みますね。作品の雰囲気やテイストを文字だけだとイメージしづらい所もあるので、漫画や原作小説などがあれば全巻読むのは時間的に難しいですが読みます。

 

逢坂さん:まちまちですかね…。例えば極端な例ですが「この世界を作った神様」のような設定の多いキャラとかは知らないといけませんので読みます。今よくある「転生もの」みたいな主人公が転生して色々巻き込まれていく内容だと、先を知ってしまうと用意された芝居になりそうで、それが嫌なので読まない場合もありますね。オリジナルの内容も聞けば教えてもらえると思いますが、敢えて聞かない事でその場で台本読んだら、「あ、こういう事が起こったんだ」「あれが伏線だったんだ」という感じで役者としても視聴者目線としても楽しめますね。

 

MC:業界の先輩とも現場をご一緒されたりする中でコミュニケーションの取り方で気を付けていた事はございますか?

 

阿部さん:僕は「相手の事を嫌いにならない」ですね。どうしても人間付き合いしているとこの人合わないな…って人がいると思いますが、「この人は合わない」「この人は大好き」のように切り替える人もいると思います。でも僕は全員嫌いにならないという方法を取っています。それでも人の嫌な所が見えても、「なんでこんな嫌な所が出たんだろう…こんな良い所があるのに。」という見方になるので、より人の事を知りたいし好きになろうってなれます。僕にとってのコミュニケーションの根底は人を好きになるという事ですね。

 

逢坂さん:僕はもうバッサリ切り捨てていくタイプなので真逆です!切り捨てていくタイプとは言いましたが、この業界悪い人ほとんどいないの(笑)

 

 

MC:自宅で大声を出しての練習は難しいと思いますが、お二人はどのように練習をしていましたか?

 

逢坂さん:一番身近なものを使って練習するなら布団ですね!吸音力がすごいので。寝てするのが嫌なら立って顔に押し当てたりして練習しましたね。お金をかけて良いならカラオケやレンタルスタジオとかもありますしね。特に最近のカラオケは歌って踊れる場所もあり、それこそ歌の練習もでき、自分の声にエコーをかけることもでき、楽しんで練習するにはカラオケは理にかなっていると思います。

 

MC:今のうちにやっておいた方が良い事などはありますか?

 

阿部さん:自分がちょっとでもやりたいと思う事は挑戦する!という事です。今しかできない事があると思うので、いかに色々なものにアンテナを張って色々なものを吸収するかです。今が一番、色々なことを吸収できる年齢だと思いますので、今のうちにとにかく作品をいっぱい見るのも良いですし、外に行って実際に体を使ってスポーツをしてみたら、「あ、この役はこんな事を考えてたんだな。」という発見もあるかもしれません。いかに色々なことに挑戦するかですかね。

 

逢坂さん:大樹(阿部さん)が言った事と同じですね。百聞は一見に如かずと言いますが正にその通りですよ。見るだけより自分で経験した方が圧倒的に経験になります。最近はYouTubeなど動画で見れるものが増えて、見ただけで経験した気になって語る人がたくさんいますよね、それが一番ダメだと思います。知識で語る人より、一回でも自分で経験して語った人の方が、圧倒的に説得力があります。見るだけの知識で収まってほしくないなと思いますね。

 


 

 

逢坂さん、阿部さん、本当にありがとうございました!

 

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