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声優 森久保祥太郎さんTALK LIVE!!

2022/10/26

 

2022年9月10日(土)のオープンキャンパスにて、「NARUTO-ナルト-疾風伝」奈良シカマル 役 / 「あんさんぶるスターズ!!」遊木真 役 / 「メジャー」茂野吾郎 役 / 「東京リベンジャーズ」稀咲鉄太 役 / 「うたの☆プリンスさまっ♪」寿嶺二 役など多くの作品にご出演中の声優、森久保祥太郎さんをお招きしてトークライブを開催しました!
森久保さんからは、会場に集まった多くの声優やエンタテインメント業界のプロを目指す高校生に対して、たくさんのエールやメッセージをいただきました。
その一部を掲載します。

 

 

MC:学校の雰囲気や設備など、どのような印象をお持ちになりましたか。

 

森久保祥太郎さん:僕は声優専門学校や養成所には通っていないので、こういう環境で学べるのはすごくうらやましいです。声優を目指している人や絵を描いている人、音楽を学んでいる人もいるんでしょ?エンタメの全方位ここで済んじゃうわけですよね。この環境は絶対活かさなきゃダメです。普通の養成所だったら同じ声優を目指す仲間としか会えないですよね。だけど、色んな方面から色んな考えで『エンタメ』というものを見つめてる仲間と出会える。そんな環境はなかなかないので、素晴らしいと思いました。エンタメというのは繋がってるんだよね。声優だけではできないし、絵を描く人もいれば音を録る人、それを整音する人、音楽を作る人、アニメは特にみんなで創る総合芸術だと思うので、様々な仲間を在校中に作れるのは素晴らしい環境だと思います。

 

 

MC:今までたくさんのキャラクターを演じていらっしゃいますが、どのような点が面白かったでしょうか。

 

森久保祥太郎さん:本当に『声』というもの自体、気持ちが現れるんですよ。だから性格や人間性がすごく出ると思うんです。そういう側面もありますし、演じたキャラクターが話題作になると、やっぱりちょっと似た感じのキャラクターのお仕事を頂くことが多いです。僕の場合はなぜかIQが高い役が多かったり、関西弁の役をよくいただきます。そういう傾向があるのが面白いですね。例えば薄桜鬼の沖田総司や、うたプリの寿嶺二みたいな、表面的に見えている性格の裏にある性格とか。そういうのを紐解いていくと、似たようなバックボーンを持ったキャラクターが集まりやすい。そういうのが面白いなと思います。

 

 

MC:ラジオ番組も長く携わっていらっしゃいますが、フリートークが難しいなと思う部分はありますでしょうか。

 

森久保祥太郎さん:例えば『ペットボトル』からどういう話ができるのか。ペットボトルといえば水。水と言えば川。最近川に行ったんだけど、とか。見えているものだけではなく裏側とか上とか、物事のいろいろなことをぐるっと考える意識を持つ。これは役作りも一緒なんです。ひとつのものを理解するのに、見えていることだけではなくその奥とか裏とか反対側にあるものは何だろう、というところまで考える癖をつけると、役作りやフリートークは楽しくなるかもしれないですね。ラジオこそ自分のことをいろいろ分析できてないといけないなというのがあります。そういう意味ではやはり役作りと似ているかもしれません。電波を通して聴いてくれる人に共感される場合もあるし、「違うよ森久保」と言われる場合もあります。だから自分で自分のことをよく理解して、正直な気持ちで喋れるのが一番だと思います。なかなか正直なことを言いづらい世の中かもしれませんが、いい格好がしたくてカッコつけて言ったものは響かないと思うんです。

 

 

MC:エンタメ業界を目指されているみなさんに、メッセージをお願いします。

 

森久保祥太郎さん:『出る杭は打たれる』という言葉がありますよね。これはそのまま理解すると「出過ぎた真似をするとダメだぞ」というあまりポジティブじゃない言葉だけど、僕は『出る杭』になって欲しいなと思います。僕も演出を担当することがありますが、元気がないとかテンションが低いとか、もう少し声を出してほしいなと感じる時があります。要するに杭としては出てないんですよね。引っ込んでいる杭。これを引き抜くのはすごい大変です。だけど「やりすぎ!」というくらいにドーンと突き出ている方が演出もやりがいがあるんです。 そして本気で自分と向き合ってください。『自分で考えて、自分で責任を持って、自分で楽しむ』。そうやって人生が始まると思います。一番大事なのは、今まで以上に本気になること。もちろんこういうところで教わるというのも大事だけれども、ただ教わっているだけではプロにはなれないんです。自分で学んだこと以上のことを実践する。その先に我々がいます。 保護者の皆様もいろいろご心配があるかと思います。我々の業界は比較的クリーンな業界だと僕は長年やっていて思います。本気になった人間ですと、それなりにちゃんと結果を出しています。日本のアニメーションというのは本当に世界に誇れるカルチャーだと思っています。その一端を担える仕事だと自信を持って僕らもやっておりますので、その業界に皆さんがいろんな形で来てくださることを楽しみに待っております。僕も皆さんとお会いできるように、この先も仕事を頑張ってお待ちしています。スタジオでお会いしましょう。本日はどうもありがとうございました。

 

森久保祥太郎さん、本当にありがとうございました!

 

 

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