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声優 石川界人さんTALK LIVE!!

2022/10/06

 

2022年8月28日(日)のオープンキャンパスにて、「ハイキュー!!」影山飛雄役 / 「僕のヒーローアカデミア」飯田天哉 役 / 「あんさんぶるスターズ」青葉つむぎ 役 / 「盾の勇者の成り上がり」岩谷尚文 役 / 「カッコウの許嫁」海野凪 役など多くの作品にご出演されている、声優の石川界人さんをお招きしてトークライブを開催しました!

 

石川さんからは、会場に集まった多くの声優やエンタテインメント業界のプロを目指す高校生に対して、たくさんのエールやメッセージをいただきました。
その一部を掲載します。

 

 

本校の校舎の雰囲気や設備など、どういった印象をお持ちになりましたか。

 

石川界人さん:設備がとても充実しているなと思いました。色々案内していただいたのですが、アフレコブースも現場に近いものでしたし、ダンススタジオもきれいですごく練習しやすそうだなと思いました。あとボーカルスタジオに関しては現場でもなかなか見ないぐらいのクオリティーで。バンドが演奏する場所とボーカルが歌うブースと、きちんと区分けされているスタジオがあるのはなかなか素晴らしい設備だなと思いましたね。

 

 

午前中に在校生向けの授業を行っていただきましたが、学生たちの印象はいかがでしょうか。

 

石川界人さん:すごく緊張してましたね(笑)。でも「コロナ禍の今、先輩声優と絡めない状況下だと思うんですが、どうやってコミュニケーションを取っていくのが正解だと思いますか」みたいな、突っ込んだ質問があって、本当に声優になることを見据えた上で、ここで勉強しているんだなという印象でした。

 

 

石川さんの高校生時代について伺いたいと思います。その頃には既にお仕事を始められていましたが、声優を志すきっかけや自分の中でこの道でやっていきたいなと思われたのはどれくらいの時期でしょうか。

 

石川界人さん:僕の学校は一貫校だったのですが、中3の時から高校生と一緒に部活をやっていたんです。中3の時に演劇部に入って、お芝居って面白いやんってなって。そこからアニメ?芝居?あぁ!声優じゃん!よし、養成所行こう!ってことで、高校1年生のタイミングで声優事務所のオーディションを受けて、声優になりました。

 

 

芸能の道に進むということで、お父様お母様から反対はありましたか。

 

石川界人さん:アニメの世界に行きたいと伝えた時はすごく反対されて「養成所のお金は出しません。」と言われました。そこで頑張ってバイトして、「これだけのお金を準備しました。こういう目的があって、こういう養成所に行きます」とプレゼンをして許諾を得ました。プレゼン資料を作るのも大変でした。金額面について、これがどれぐらいの期間でペイできるか。どれぐらいの期間でどれぐらい売れるようになって、そのためにはこういうことをして、最終的にこれぐらいでペイしますよというプレゼンをしました。

 

 

高校時代にこういうことをしておくといいよ、というようなアドバイスはありますでしょうか。

 

石川界人さん:「高校生のうちにお芝居やアニメを見る以外の活動をいっぱいやりましょう、青春しましょう、学校生活を元気に送りましょう」っていう人も多いんですけど、今の時代、アニメをたくさん見て芝居がうまい状態で現場に入ってくることが多いんですよ。アニメを見て、今求められているものの需要と供給を見て、何ができるようになればいいかを研究した上でテクニックを身につけると、即戦力として使ってもらえる。ただそうすると人生経験が浅いから重みが出ないので、長期的に見ると生き残っていくのが難しくなる。長期的に声優という職業をやり続けたいという場合は、やはり高校生のうちに色々な経験をしておくこと。それこそ部活で上下関係を学んだりとか、スポーツをやってその楽しさや苦しさを知ったりとか、そういう人生の厚みを増やすことをするといいのかなと思います。

 

 

本校卒業生で漫画家の伊藤亰先生が作画を担当されている『宇宙戦艦ティラミス』のアニメ作品で、主役のスバル・イチノセ役の声を石川さんが担当されています。伊藤先生も石川さんが演じていらっしゃるスバルくんが、自分の中でとてもしっくりきていて非常に嬉しいと言っておりましたが、印象や思い出はありますでしょうか。

 

石川界人さん:原作の先生にそう言ってもらえるのは本当に声優冥利に尽きます。クライアントさんから依頼された声とお芝居を、クライアントさんから依頼されたようにきちんと納品する。やっぱりクライアントさんが満足してくれるのは本当にすごく嬉しいことですよね。

 

 

沢山の役柄を演じてらっしゃいますが、役作りの時にはどういう作業をされることが多いでしょうか。

 

石川界人さん:普通の俳優さんとアプローチの仕方がちょっと違うんですよ。これはお芝居、演劇論の話なんですが、俳優さんだと役に合わせて体型まで絞ったりとか、太ったりとかしましょうというアプローチの仕方があるんです。でも声優はそれをやりません。何でかというと、声優は1日に多くて4、5役演じるんです。痩せてる役を演じた後に太っている役を演じることがあるので、そんなことをやっていたら身体が持ちません。じゃあどういうふうに役作りしていくかというと、台本に載っているキーワードと文脈から、この人ってこういう時にこういうことを考えながらこういうふうに発言する人なんだな、ということを台本から理屈で拾える情報を得て理屈で構成するのが、僕がやっている声優としてのお芝居です。台本を読んで感覚でやっている人もいれば、もっともっと突き詰めている人もいるし。なんなら身体からアプローチする人もいるのでいろいろなやり方がありますけども、僕は全部理屈でつくります。

 

 

それでは最後に、会場にいらっしゃるエンタメ業界の進路を考えている方、興味をお持ちの方々に、メッセージを一言頂戴して締めの言葉とさせていただきたいと思います。

 

石川界人さん:この職業はやることが本当にたくさんあるんですが、その全てが楽しい仕事ではあります。動物にもなれるし、勇者にもなれるし、悪魔にもなれるし、いろいろな自分になれるという夢がある職業です。ただその代わり楽しくなるためには苦労することもつらいこともありますし、投げ打たなければいけないものもあります。だからそのバランスをよく考えた上で、声優という進路を考えてみてもいいのかもしれません。この中で現場でご一緒できる人がいることを願っておりますので、その時はどうぞよろしくお願いします。今日はありがとうございました。

 

石川さん、ありがとうございました!

 

 

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