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声優 真野あゆみさんTALK LIVE!!(2021.8.22エンタメ業界お仕事発見フェスタ!2021)

2021/09/23

 

8/22(日)のエンタメ業界お仕事発見フェスタ!2021にて、「死神坊ちゃんと黒メイド」アリス役、「鬼滅の刃」中原すみ 役、「デート・ア・ライブIII」七罪役、「WIXOSS DIVA(A)LIVE」 タマゴ博士 / Dr.タマゴ役、「とある科学の一方通行」菱形蛭魅役、「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII」カサンドラ・イリオン役などでご活躍中の株式会社ステイラック所属声優、真野あゆみさんとマネージャーの方をお招きし、声優を目指されている方に向けてのトークライブを開催いたしました!

 

 


 

 

大阪アニメーションカレッジ専門学校には初めてお越しいただいているわけですが、学校の印象などはいかがでしょうか?

 

真野あゆみさん:すごかったです。設備とか、スタジオとかも実際に私が今の仕事でアフレコさせていただいたりするスタジオそのままの環境が整っているように思いました。ラジオを収録するスペースも見たんですけど、すごく綺麗なところで、ここでレッスンできるのもうらやましいなと思いました。

マネージャー:普段東京で使用しているスタジオより環境いいかもしれないです(笑)。在校生の方たちがうらやましいです。声優も昔と違ってラジオのパーソナリティーをしたりとか、イベントに出て歌を歌ったり、ダンスをしたりっていう機会がすごく増えてきている中で、いろいろなことが勉強できる環境が整ってていいなと思いました。

 

 

真野さんはどのようなきっかけで声優を目指しましたか?

 

真野あゆみさん:仲の良いお友達の影響でアニメが好きになって、そこから声優っていう職業があるんだというのを知りました。いざ自分が進路を決めなくてはいけなくなった時に、本当に自分がやりたいことを考えてみたんですね。笑われちゃうかもしれないんですけど、空を飛びたいし、魔法も使いたいし、小さい男の子にもなりたいし、可愛い女の子にもなりたいし、なりたいことが山ほどあったんです。それを全部叶えるには、今好きになってるアニメの世界に入ればすべて叶うんじゃないかって気づいて、「声優になるしかない!」と思いました。

 

 

最初に声優としてのお仕事をされたときのことは覚えていらっしゃいますか?

 

真野あゆみさん:最初はゲームの収録で、「そうなんだ」とか「あ、見つけた!」とか何気ない一言を会話の中で言う少女Aの役でした。前後の台詞を自分の頭の中で考えて言わなくちゃいけないのに、台詞を言うので精いっぱいになってしまって、本当にただ台詞をしゃべっていただけになってしまいました。初めての現場だったのでなかなか練習してきたようにはうまくいきませんでした。似たような現場で練習を繰り返すことがすごく大切だなって今でも思いますね。

 

 

マネージャーさんはその頃のことは覚えていらっしゃいます?

 

マネージャー:初現場ってすごい嬉しい反面、怖さもありますよね。緊張して力が入って、普段普通に呼吸しているのに呼吸できなくなるような感覚に陥るのはみんなそうですし。ただ、最初の現場のことをこうやって覚えてくれてるっていうのは嬉しいですよね。

 

 

その時はどんなアドバイスをいただきましたか?

 

真野あゆみさん:「人と人の会話だから、前の台詞と後の台詞をきちんと読んで落ち着いて整理してまたやってみよう」って言ってもらえて。最初の現場で失敗してもう仕事ができなくなるんじゃないかという不安を感じていましたが、そうやってアドバイスをいただけると「次は絶対見直してもらおう」とか、またがんばろうって思えましたね。

 

 

声優を目指す方が最初の現場に立つとき、どんなことを意識して頑張ったらいいのかアドバイスをお伺いできますか?

 

真野あゆみさん:台本をチェックした時にひと通り自分の持ち役以外もチェックしてから、他の人のお芝居をしっかり見ることですね。他の人が読んだ時に「自分が思ってたのと違うな」と思うことが絶対あると思います。今まで以上の集中力でしっかり他の人の演技を聞いて、他の人から何か学ぶっていうことを強く意識して現場に立てば、他の人とは差がつけられたりするのではないかなと思います。

 

 

新人が現場で「もっとこうすればいいのに」というようなアドバイスがあれば教えてください。

 

マネージャー:とりあえずやれることって自分を磨くことしかないと思うんです。とにかくどんどん自分の精度を上げる。で、自分にチャンスが来たときにそのチャンスを掴む。掴めるような準備をとにかくしておくことが大事なんじゃないのかなと思います。

 

 

声優を志す高校生が今からできるトレーニングとか、「こういうことに気を使って高校生活を送ってください」というようなアドバイスがあれば教えてください。

 

真野あゆみさん:スマートフォンのボイスメモの機能ってすごくきれいに録れるので、自分の声を録って聞いてっていうのを繰り返してやってみるのはすごく大切だなと思います。それとたくさんアニメの作品とかも見られていると思うんですけどやっぱり作品を見ること。それからセリフの真似をしてみる。上手じゃなくても真似をすることで学べることって多いので。例えば、普段はどちらかというと元気な女の子を演じることが多いのですが、セクシーな女性表情があまり動かないキャラクターを演じるときには、その中でどうやって表情を出せばいいのかなと考えて、そういうヒロインが出演している作品を見てちょっと真似してみたりするとすごく参考になって。真似してみることで自分の引き出しになるんだなと感じました。

マネージャー:活字に慣れていただきたいなって思います。みんなコミックとか読んだりすると思うんですけど、小説とかライトノベルとか読む方ってどれぐらいいらっしゃいますか?何故かっていうと台本は基本的に全て活字なんです、イラストがないですよね。その活字から情報を吸い上げてお芝居をしていくので、活字に慣れるってことはすごく大事だと思います。文字、活字を読んでいくことによって創造力が養えるから、ストーリーの理解やキャラクターの心情も出てくる引き出しが絶対変わるんですよ。1日1ページからでもいいので文字を読んで、それを続けていくことで活字に慣れていく。ライトノベルが好きならそこからでいいと思います。慣れたらいろんな人の本を読んでみる。役者さんや声優さんっていろんなキャラクターにならないといけないから、自分は経験してないけど本からその経験値を入れることができるし、それがお芝居の引き出しにもなる。あとはいろいろな作品に触れてほしいですね。自分が好きなアニメのジャンルだけじゃなくて、とにかくいろんな作品に触れること。普段アニメしか見ないなら吹き替えの外画を見てみるとか。いろんなジャンルをたくさん見ておくことはすごく大事だなって思います。そこから何か発見があるかもしれないし、その発見があった上でまたいつも見てるアニメを見ると、もしかしたら違う見方ができるかもしれないし。だからいろんな感性・感情を、いろんな作品を見て知ることがすごく楽しいですよね。

 

 

声優学科の2年生は10月に校内オーディションを実施しますので、ステイラック様をはじめ、そこに何十社と声優事務所プロダクションの方にお越しいただきます。真野さんご自身が事務所所属のオーディションを受けられた際に注意されていたことはありましたか?

 

真野あゆみさん:私らしく一生懸命お芝居をして、声優になりたいっていう気持ちを一生懸命アピールして、嘘をつかなかったです。もちろん良く見せたいとすごく思いますし、服装だったりっていうのはもちろん最低限意識はしましたけど、それ以外は「声優になりたい」っていう気持ちがマネージャーや社長に伝わるように一生懸命やる!とにかく私らしく一生懸命やる!ということを意識して臨ませていただきました。

 

その真野さんの受けられたオーディションの場にもマネージャーさんはいらっしゃったんですか?

 

真野あゆみさん:いました。すごい怖い顔をしてました(笑)。

 

 

あえて緊張感を審査員の皆さんが出してくださっているなっていう場面もありますよね。

 

真野あゆみさん:当時は本当に怖かったけれど、それは緊張感を持たせた中でどれだけ自分を出せるかっていうのを試されてたんだよねっていう話を、ちょうどこの間現場でしてました。

マネージャー:オーディションで見るポイントなんですけど、いい意味でそんなに期待してないんです。一番大事にしていることというのは、今自分ができる最善を表現しているのか。できないことを急にやろうって思っても無理なんですよ。普段やってないのをあえて苦し紛れに入れてきたなとか。それって事前の準備不足じゃんって思っちゃうんです。自分が何ができるのか何ができないのか、自分が一番知っているはずだから。その中で構築して届けてほしい。そういう意味で僕はそんな期待はしてないんです。あとはお話をされているときの表情だったり、礼節だったり、そういうところが気になっちゃいますね。お芝居がどれだけよくても、人を大事にできない人だったら、僕はあんまりお仕事したくないです。逆に結果が出ていない人でも一生懸命努力されていて、周りにもすごい気が利く人ならば、周りから「あいつ何とかしたいよね」って声があがる、そういう人を押し上げてあげたい。

真野あゆみさん:でも本当に声優って、それこそ人を演じるから、声優になれる可能性がゼロの人って絶対いないと思うんですよ。今は何もしてないよっていう方でも絶対なれないなんて人はいなくて。だからこれから勉強される方は、人と話すということも含め一生懸命努力する。自分ができることを少しずつ増やしていく。そういう人が今現場で頑張っていると思うから、それはずっと心に残しておいてほしいなってすごく思います。

 

 

今日はこの場で質疑応答の時間を少し設けております。何か質問ある在校生や高校生の方はいらっしゃいますか?

 

 

高校生声優を続けている上で一番大事にしていることとか、常日頃から意識していること、声優でいる限りは忘れちゃいけないことみたいなのがあったら教えてほしいです。

 

真野あゆみさん:10年、20年、30年先輩でも、常に「どうしたらもっと自分の引き出しが増えるか」っていうことを本当に研究されていて。私も現場で役者の先輩から学ぶことももちろんですし、テレビを見ていてタレントさんのお話とかも「この人のこの間って面白いな」とか、そういうアンテナを張ってテレビも見ますし、吹替ももちろん見ます。今でもこれからもずっとお芝居に対しては前向きに前のめりに勉強をしていくぞ、っていう気持ちを絶対忘れないで今もやっております。

 

 

 

在校生私はすごく緊張するタイプで、今もすごい心臓バクバク鳴ってるんですけど、そういう時に少しでも緊張を抑えることができる方法とかあれば教えてください。

 

真野あゆみさん:緊張を少しでも和らげるには、やることに自信を持つことしかないなと思ってて。もう練習するしかないですよね。あとアフレコとかに行った時は、ちゃんと挨拶をすること。ブースの中に5人いて自分以外の4人とコミュニケーションをとっておいた方がやりやすくなるんですよね。ちょっと話した後の方が自分の演技もやりやすくなったりするので、自分のために早め早めに先輩に挨拶するようにしてます。たくさん練習して自信を持って。すごくしっかり大きい声できれいな声だなと思いました。きれいだから自信を持ってこれからも頑張ってください。

マネージャー:緊張しちゃうのは仕方がないですよ。それを受け止めていくしかなくて。あとは緊張した時に自分の体がどうなっていくんだろうっていうのをちゃんと覚えておくこと。じゃあどうしてみようかという対策を考えておいて、またこういう場になったらその時のことを思い出して、「いつもよりも緊張しているけれどゆっくり喋ってみよう」とかっていうトライ&エラーを積み重ねていくんですね。憧れている先輩と現場で一緒になったら、たぶん心臓が口から出ちゃいそうなぐらいガチガチになりますよ。でもその時に、緊張してうまくできませんでしたという言い訳はプロとしてはダメだと思うから、トライ&エラーをして「こういうことをやってみたけれどダメだったから次はこうやってみよう」の繰り返しでいいのかな。時間をかけていいです。

 

 

最後に、声優業界、エンタテインメントの業界を目指している会場の皆さんに一言ずつメッセージを頂戴できますでしょうか。

 

マネージャー:高校生の皆さんもそうだと思うんですけど、こういう場に自分で足を運んで一歩踏み出したその行動はすごいなと思いますし、一歩踏み出したその気持ちを大切にしてもらいたいなと思います。また、この学校に入学されたときには、また来年僕らも来るかもしれないですし、もっと濃いレッスンをしたいなと思ってます。そして3年後なのか5年後なのか分からないですけど、何かご縁があったらステイラックで一緒に業界を盛り上げていければなと思っておりますので、その時は是非宜しくお願いします。

真野あゆみさん:こうやって話を学校に聞きに来て一歩踏み出してることがすごく素敵だなと思います。緊張するとおっしゃった方もいたんですけど、積極的に何かをすることってすごく大切で、最初はやっぱり「ちょっとどうしよう」と思うこともあると思うんですけど、それを一歩二歩と進んで行けば行くほど自分自身も強くなれるし成長もできると思うから、今日の一歩っていうのは自分を褒めてあげてください。さらに声優になるためには頑張らなきゃいけないことってたくさんあるとは思うんですけど、この学校は声優を目指す方にはすごくいい環境が整っていますし、いつか私も現場で一緒に会えたら嬉しいなと思います。声優を目指す方だけじゃなくてアニメを作る方とかもいるかなとは思うんですけど、そういう方とも日本を代表するアニメをぜひ一緒に作っていきたいなと思いますし、私もそれまで生き残れるように頑張っていきたいと思いますので、皆さんも一緒に頑張りましょう。

 

 

真野あゆみさん、本当にありがとうございました!

 

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