アニカレダイアリー
「第2回 高校生美術・イラストコンクール」結果発表
●金の鳩賞:エントリーNo.511 山上 将司 クラウン・ズ・クラウン 精思高等学校
●銀の鳩賞:エントリーNo.514 松原 小百合 甘い魔法 名西高等学校
●銅の鳩賞:エントリーNo.549 高原 和加奈 くま鉢 近畿大学附属高等学校
受賞者の皆さんおめでとうございます。
■美術出版社審査員からの総評■
全体的に、技術は高く見栄えのいい作品ばかりだと思います。しかし、
小ぢんまりとまとまってしまい、高校生らしいパッションや「これをど
うしても描きたい」という熱意が全体的に薄い、おとなしい作品が多い
ように感じられました。上位作品はその点で優れていたものばかりです。
イラストの善し悪しは、技術ではありません。もちろん、作者の意図を
見る人に正確に伝えるための手段として、技術はある程度必要ですが、
それ以上のものではありません。
それよりも、「この絵の中で一番見せたい中心(テーマ)はどこか、誰
に見せてもその部分に一番に目が行くか」を考え、それを中心にして絵
全体の構成をしてみてください。
色彩も背景も、全てそのメインテーマ・モチーフを目立たせるためのも
のです。そう考えれば、「この部分は色で良かったのか、背景の構成は
これでいいのか、全体の構図はこれでいいのか」と改めて考えられるこ
とでしょう。
多少荒削りでも、「この作者はこれが描きたかったんだな、これを描け
て満足だろうな」と見る人にも思ってもらえるような、情熱を傾けた作
品を描くことが大切です。
特に高校生の頃は、「自分も描いていて楽しい、見る人にも楽しんでほ
しい、これが描けて本当に幸せ」という気持ちを大切にしてください。
それが、「いい絵」を描くことに繋がっていくのです。
美術出版社 山本桂子
受賞された方も、また今回残念な結果に終わってしまった方も
これからも絵を描くことを楽しみつつ、作品を見る人にどの様に
感じてほしいのかを意識してより良い作品制作ができるよう
追求を続けていってください。
また次回の美術・イラストコンクールにもチャレンジしてください。
美術・イラストコンクール事務局