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声優 立花慎之介さん TALK LIVE!!

2019/05/15

 

4/13(土)のオープンキャンパスにて、「千銃士」シャルルヴィル役、「ひとりじめマイヒーロー」支倉麻也役、「神様はじめました◎」巴衛(ともえ)役などでご活躍中の立花慎之介さんをお招きし、午前中に在校生向け特別授業、午後に中高生向けのトークショーが開催されました!

 


 

 

司会:立花さんには何度も大阪アニカレにお越しいただいていますよね。2015年3月にはじまり、2016年7月(メルパルク大阪でのアニカレ祭)、2017年には2回も来ていただきました。そして本日が5回目の来校ということで、本当にありがとうございます。

立花慎之介さん(以下、立花):もうね、毎年呼ばれないとそわそわする(笑)。それくらい来てる感覚があります。初来校がもう4年前なんてびっくりです。あの頃は若かったですねー。

 

司会:大阪アニカレの学生や設備の印象はいかがですか?

立花:声優学科の在校生の方々には何度も講義やトークをしているんですけど、みなさんとてもハキハキしていて、明るく声がよく出ている印象があります。講義やトークの最初に挨拶をしてもらうんですけど、その声がとてもよく届くので、基礎的な稽古をみんなしっかりしているんだな、と実感しました。

あと、駅が近いのがいいですね。隣の公園もキレイだし。僕、あそこの公園好きで、時間があるときはあそこからちょっと歩いてくるんです。そういう環境もいいなと思うのと、授業で使っているスタジオも見させていただきましたが、機材や設備がすごいしっかりしています。去年できたアテレコスタジオも拝見しましたが、大きさとか設備は本当に今、プロの声優さんが使うようなスタジオくらいの広さがあります。それに加えてレコーディングスタジオもしっかりしているので羨ましいなって思います。大阪で収録が必要な際はぜひ使いたいです(笑)。

アニメーションっていうのは、声優さんだけじゃなくて絵を描くことや音楽を入れることなどを全部含むので、一つの作品の流れを肌で感じられるというのは、専門学校ならではだと思いますね。

 

司会:今日は午前中に在校生向け特別授業をしていただきました。その際に、オーディションを想定した自己PRを行いましたがいかがでしたか?

立花:非常に声がハキハキとしてて、「新人さんのオーディションってこういう感じなんだろうな」っていう印象を受けました。あと終わった後に在校生のみなさんにお話ししたんですが、服装について教えてもらうことってなかなかないんですよ。服装って今結構大事で、僕らの業界は衣装とかを自分で用意していくことがほとんどなので、服のセンスも問われたりするんですね。だけどそういうのを意外に教えてくれないんだよ。さっき聞いたら「ここ(大阪アニカレ)ではそういうのも教えてる」って言ってて、「いいなー」って思ったので早速BLACK SHIPでも取り入れようと思いました(笑)。

 

司会:実際、立花さんもたくさんの若手声優さんをご覧いただいているかと思うんですが、オーディションに限らず、「この子ちょっとなぁ…」みたいな方もいらっしゃいますか?新人さんでスタジオでの振る舞いですとか、服装の面ですとか。

立花:服装という意味では、例えばイベントとかでお仕事としてちゃんと着られるような服装は必要です。アフレコとかはみんな結構ラフな格好で来たりしますけど。

あと、新人さんで非常に重要なのは大きな声で挨拶をすること。声を大きく出す、挨拶をすることに慣れるのが必要。さっきの特別授業でも挨拶してもらいましたけど、みんなすごい大きな声が出てましたよ。そういうところから慣れて「おはようございます」、「お疲れ様でした」を普通に言えることは大事です。挨拶ができない新人さんは、その後生き残っていくのが難しかったりします。そういう新人の基礎みたいなものは今からでも心がけておくといいのかなと思います。

 

 

司会:立花さんご自身は15~17歳くらいのとき、「声優になりたい!」っていう具体的な思いはお持ちでしたか?

立花:中学までは特に将来を決めてなくて、「とりあえず高校行っとくか」みたいな感じで高校に行きました。高校1年生のときにたまたま出会った作品にものすごい感動して、そこからアニメってどういうものなのか調べたいなと思ってアニメ雑誌をいっぱい買い始めました。すると、声優さんがイベントに出たりグラビアや雑誌に出たりしてるんで、「ちょっと声優さんって面白そうかも」って思って。アニメや声優さんについてしっかり調べてみようかなと思って調べていった結果、「あ、やっぱり面白そう。声優になりたいな」って思ったのがきっかけですかね。

当時はインターネットも今ほどないし、声優さんってどんな仕事をしているのか全く分からない、専門学校とか養成所とかもほとんどないような時代で。専門学校は高校卒業しないと入れないのでとりあえず高校卒業するしかないな、と。高校3年間を無駄に過ごすのは嫌だったので、雑誌をひたすら読み漁ってやれることを調べました。

家族の反対はありました。必ずしも努力したものが100%返ってくるわけではないし、必ず売れるわけでもないので全く保証がない段階。そんな分野に子供を放り出すのはなかなか親心としては難しいところがあったんだと思います。2年くらいかけてちゃんと親に説明をして、本当に声優になりたいんですということを話しました。最初は反対されたけど、父親のほうが応援し始めてくれて、母親も「そんなにやりたいなら(いいよ)。そのかわり期限を決めて」と言ってくれました。30歳までに何かしらの成果が実って、声優業だけで食べていけるようになるんだったら続ければいいけど、バイトしながらでしか続けられないようだったらそれはちょっと考えなきゃいけないね、っていうのを父親から言われて。確かにそれはそうだな、と。期限を決めたことによって「やらなきゃいけない」っていう部分が出たので、それも一つ自分としての成果につながったところもあるのかなと思いますね。

目標の立て方って人生で大事だと思っていて。僕の目標の立て方は、まず途方もない大きな目標を作るんですよ。で、その大きな目標を得るために10年後の自分は何をやっていればいいのか、という目標を作る。そしたら今度はその10年後の自分を得るために5年後の自分は何をやってたらいいのか。10年後の目標、5年後の目標、3年後の目標っていうふうにして、ハードルを越えるためのハードルをどんどん低くしていく。こうやって目標を段階的に踏まないと、いきなり10年後を目指しても目標が大きすぎて何を目指していいのか分かんない。人間ってそういうものなので、なるべく小さな目標を積み重ねて習得していくっていうのを高校時代からやってたような気がしますね。

 

 

司会:声優さんの仕事の具体的な中身についてもお聞きしたいなと思います。アニメーション、ゲーム、外画吹き替えの収録の際、演技の方法は変わったり変えたりしますか?収録の違いなどもあれば教えて下さい。

立花:まずその3つだと、大きく分けるといわゆる映画の吹き替えが1つ。で、アニメとゲームはまた別方向になるかなと思います。

映画の吹き替えというのは、元々ハリウッドの役者さんが実際にお芝居をしていて、それに僕らが声をあてるっていう作業です。(声をあてるとき)既に俳優さんが表情や身振り手振りでお芝居をしているから、それに(声の)お芝居をあわせるという作業が必要。表情にあってないセリフや感情を入れると、それは映画の吹き替えではNG候補となってしまうので、俳優さんの表情や仕草に合わせるのが映画です。

ゲームとかアニメっていうのは、アニメーションとか絵はあったりはするんですけど、思ってるほど出演者の表情が動いてなかったり、アクションしてなかったりというところがあるのと、アニメーションって役者(声優)のお芝居を重視するので、その役者(声優)がどういうふうにそのキャラクターを捉えてどうお芝居をしたいのか。このキャラだったら、この作品のこういう流れだったらこういう芝居をするだろうな、というのを自分で構築しないといけないというところが大きく違います。より想像力を膨らませながら演技をするのがアニメのお仕事ですね。

次に、映画とアニメは、大勢の人と一つのスタジオの中で一緒に収録をするんですけど、ゲームは基本的に一人でのお仕事が多いです。例えば何人かでセリフを掛け合ったりするシーンでも、基本的には一人でします。他の人がどういうセリフを読んでいるのか分からないし、もしかしたら収録してないかもしれないので、相手のセリフを想像しながら(自分の)セリフを言わなきゃいけないっていう想像力が必要になります。アプリゲームの特徴としては、作品の流れがあまり関係なかったりします。フルボイスじゃないので、突然このシーンだけ声がついてますっていうのが結構多いんです。そうすると、その前のシーンでこの人たちは何をしゃべってるのかよく分からないこともある。もちろん全部台本はもらえるんですけど、ない場合もあるし途方もない量だったりする場合もあります。そうすると、ある一定のシーンの中で流れを自分で想像しながら収録をしなきゃいけないという、また違うスキルが必要になってくるのがゲームだったりします。

元々の役者さんの演技に合わせるのが映画、みんなと一緒に作るんだけれど自分たちの思い描くキャラクター像をそれぞれぶつけ合うのがアニメの現場。想像力をフルに活かした一人の現場がゲームみたいな。そういう違いはあるんじゃないかなと思います。

 

司会:そういった想像力に対応できるように、専門学校在学中や中高生のうちにやっておいた方が良いといったアドバイスはありますか?

立花:想像力を膨らます…なんだろうなぁ…台本を読む力っていうのは読解力が必要なんですけど、想像力って妄想力に近い部分があるんです。自分だったらこのキャラクターでこういう妄想をするなとか、そういう簡単な部分から始めてもいいかな。一番いいのは自分でキャラを作ること。作り手側に回るとまた違う視点で同じ作品を見ることができるので、今まで役者の目線では見えてこなかったものが見えてきて僕は非常に役に立ってるなと思うことがあります。妄想に正解はないから、どれだけ自由な発想を出せるのかが妄想力のポイント。そういう好きなものへの妄想力を膨らますという自主トレーニングはありかなと思います。

 

 

司会:中高生の方で、実際に立花さんに聞いてみたいことがある方は、挙手をお願いします。

中高生:ラジオやトークイベント等、大勢の前でしゃべってるときに気をつけてることってありますか?

立花:特に気をつけたことがないな(笑)。なんだろうなぁ…こういう講義的な内容の場合は、この業界に入っていない人たちに伝わるように、なるべく分かりやすく噛み砕いて説明できるように気をつけてます。

イベントとか、個人や作品のラジオでのしゃべりに関しては、リスナーさんやお客さんに楽しさを提供したいなと思っています。僕は「声優業はエンタテイナー」だと考えているし、声優業は楽しいなと思っているので、自分が思う楽しさをトークを通してお客さんに伝えていきたいな。終わったときに「あー楽しかったな」って言ってくれるのが僕は一番嬉しいので、どうやったらお客さんの笑顔を引き出せるのか、楽しいトークってどういうことなんだろうなって考えながらイベントでしゃべってるような気がします。

 

中高生:アニメのアフレコ中にアドリブをすることっていっぱいありますか?

立花:基本的にはアドリブというのは少ないと思います。声優さんのお仕事の一番根本にあるのは、アドリブをすることではなく台本を読むことなんですよね。文字に書いてあるものをどうやって表現するのかっていうのが声優さんのお仕事。例えば、収録前に行うラステス(ラストテスト)の段階でアドリブを入れる人はいっぱいいます。そこで遊ぶんだけれども、本番ではそれを抜いてちゃんとしたセリフを言うっていうのはあったりします。けど、アドリブを嫌う監督もいたりするのであんまりやらないことのほうが多いかな。逆にイベントで朗読をやるときとかは、そのとき限定でアドリブを入れたりはあるけど、作品に残すアドリブってのは昔に比べて少なくなったのかもしれません。

 

中高生:台本ってもらったらどれくらい読むんですか?

立花:これは人それぞれだけど、アニメーションの台本って大体収録の1週間前とかにもらえるんですね。新人の頃は仕事量も少ないので、30分のアニメだと10回読むか読まないかくらいでした。けど、2時間の映画台本を10回読んだらとんでもない時間がかかるので必然的に台本を読む時間は短くなるね。今はだいぶ短くなったし数も減ったけど、ゲームとかで何時間もしゃべり続けなきゃいけないようなフルボイスのものとかだと、台本がダンボール2箱とか来ますからね (笑)。そういうのはさすがに1回しか読むことができなかったりします。そうやって台本の量によっても使い分けたりするし、自分がいっぱいしゃべるアニメだといっぱい読み込んだりします。新人の頃は何回、何十回と読み込んだりするけど、だんだん仕事にも慣れてきて台本の読み方や読むこと自体に慣れると、1回読んだら大体流れが分かるようになりますね。逆にそれができるようにならないと、仕事を毎日たくさん続けていくのはできないよね。だから、回数よりも読解力が重要なのかな、と僕は思います。

 

 

司会:ありがとうございました。もっともっとお聞きしたいのですが、お時間が来たようです。最後に声優業界、アニメ業界を目指す中高校生に向けてメッセージをお願いします。

立花:表に出てる役者もそうですし、アニメーターとかイラストレーターとか監督とか、そういうのも含めてひとつのエンタテインメント業界にいることは間違いないです。エンタテインメントに関わる人って、自分が楽しくないと絶対にその楽しさは人に伝わらない。僕は声優業楽しいって思いますし、僕と一緒にやっている声優仲間や第一線で活躍している声優さんは、自分の仕事が大好きな人たちばかりなんですよ。なので、そこを目指すんであれば声優という職業、エンタテイナーとしての職業というのをまずは好きになってもらいたいです。

好きになってもらうキッカケとして、養成所とか専門学校などで好きな気持ちをより膨らませるような授業の時間を作ってもらえるのが嬉しいなと思ってます。僕はまだまだ声優業をやっていきますので、同じエンタメ業界でみなさんとお仕事できることを楽しみに待ってますので、成長した皆さんに会わせてください。今日はどうもありがとうございました。

 


 

【在校生向け特別授業】

在校生向け特別授業では、前半にトーク、後半に実技指導をしていただきました。

 

 

トークでは、立花さんが声優になりたいと思ったキッカケや経緯について、そして学校で勉強してから業界に入るメリットなどをお話しいただきました。養成所によっては、養成所生でも技術が仕事になるレベルに達している人には仕事を任せてもらえるそうです。学校を卒業してから来る人は基礎ができているので、入所してすぐに仕事をつかめるチャンスがもらえるのではないでしょうか、と在校生にとっては非常に勇気づけられるコメントをしてくださいました。

 

 

実技指導では、事前に選出された5人の在校生による自己PRにアドバイスをしていただきました。立花さんはBLACK SHIPのオーディションを想定しながら、「(自分が審査員だったら)どういったところを見ているのか」「どうしたら審査員の印象に残るのか」など、実践的なアドバイスをしていただき、受講した学生たちにとって非常に有意義な時間となりました。

 

立花慎之介さん、本当にありがとうございました!!

 

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