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声優 福山潤さん TALK LIVE!!

2018/08/03

 

7/22(日)アニカレ祭2018に、「PERSONA5 the Animation」雨宮蓮 役 / 「おそ松さん」松野一松 役 / 「七つの大罪」キング 役 / 「弱虫ペダル」岸神小鞠 役 / 「暗殺教室」殺せんせー 役 / 「黒執事 Book of Circus」グレル・サトクリフ 役 / 「黒子のバスケ」花宮真 役などで活躍中の声優「福山潤さん」をお招きし、第1部、第2部公演にわけて高校生・中学生を対象としたトークライブが開催されました。また、第3部公演では在校生向けのトークライブを開催し、学生から福山さんへ直接の質問もさせていただきました。

 

 

司会アニカレにご来校いただくのは6回目ですが、改めてアニカレの印象はいかがですか?

福山潤さん(以下福山):CATグループは、僕も大阪出身で当時同級生が通ったり、音楽好きな人だと専門学校と言えばCATと言うくらい地元でも有名で、その後声優学科が開設された頃に、声優として初めて来校させていただきました。先ほど校舎を見学させていただきましたが、設備がとても充実されていると思います。僕は養成所出身なのですが、設備はアニカレさんほど本格的なものではなく、アフレコスタジオも使用したことがなかったので、現場で実際に使用されているものを学校で経験出来るというのは大変魅力的に感じます。実際の現場と同じ機材というわけではなくても、スタジオの造りや防音室での自分の耳の聞こえ方、緊張感を肌で感じるという経験をしていると、初めて現場に出た時に気後れしないと思います。

 

司会声優を目指すにあたって、高校生・中学生のうちにやっておいたほうが良いことはありますか?

福山:学校の授業で言うと、ダイレクトに役に立つのは国語と英語です。これができると、セリフの解釈の幅がかなり広がります。それ以上に大切にしてほしいのは、友達を大事にすること、友達とよく遊ぶことです。学生時代は、小学校から高校までで考えると長い人生の中でわずか十年ちょっとしかないんです。その期間で培われた交友関係やコミュニケーション能力が、その後の自分の生きる道に大きく関係してきます。遊ぶときは遊ぶ、勉強するときは勉強するといった切り替えを意識していれば、声優に限らずどの業界でも楽しいことと真剣にやることの差というのがはっきりとすると思います。

 

 

司会役作りについて、最初に行う作業や大事にしていることはありますか?

福山:収録前にキャラクターデザインや文字情報でのキャラクター設定をいただくのですが、僕はキャラクターの体格と身長を一番気にしています。例えば、頂いた役が自分の体格や身長よりも大きいキャラクターだと、肉体的に足りないんですよね。そこをどのように補っていくかを考えます。人間の耳はかなり優秀なので、聞こえさせる術を知る事で、ある程度体格差を埋めることができます。実際、怪物みたいに大きな役の声を小柄な方が演じていたり、細くて低身長の役の声を高身長な方が演じていたりすることがよくあります。どうしても人が持つ声のイメージというものはあるので、キャラクターの身長や顔立ち・骨格と、自分の体格と普段の声を照らし合わせ、差を埋めるようにして役を作っていくようにしています。他にも、共演者の方との声のバランスで役作りを調整する場合もあるので、初収録の時はどんな風になるかドキドキすることも多々あります。

 

司会:アニカレ(専門学校)で学ぶことの良さやメリットは、どういう部分に感じられますか?

福山:専門的なことを学ぶということ自体も重要なことなんですが、アニカレさんだと設備だけではなく、アニメ分野やマンガ・イラスト分野の学科があったり、隣接しているキャットミュージックカレッジさんでエンジニアやダンサーを学ぶ方がいたり、同じグループ内にたくさんの学科があるので交友関係が広がると思うんですよね。例えばエンジニアでいうと、PAの機材はアフレコ現場ととても関係が深く、どういうシステムで声が入るのかを知ることは大変良いことです。アニメーターについて知るということも、映像がこういう動きをしているから、こういう声で演じようという勉強にもなりますし、もしかすると描く側の方も、どういったメカニズムで声優が芝居をしているかがわかることによって、描く表情や動かし方が違ってくると思います。その様な情報を学生の間に知る事が出来るという事は貴重なので、とても大きなメリットがあるなと感じます。

 

 

司会:最後に、今日集まってくれた中高生のみなさんにメッセージをお願いします。

福山:エンタテインメントの世界は、厳しいことも多くありますが、自分がいったいどういう方向に行きたいのかというビジョンを色濃く持つことがとても大切なので、色々なものを見て、様々な人の話を聞いて視野を広げ、その中でしっかりと自分の進みたい道を選んでいただけたら幸いです。本日は本当にありがとうございました。

 

――第3回公演では、在校生から福山さんへ直接質問をさせていただきました。その中から一部の質問を抜粋させていただきます。――

 

 

在校生朝起きてからお仕事に行くまでに、毎日行っていることはありますか?

福山:新人の頃は、自転車通勤をするということを自分に課していました。そうすると、スタジオに着く頃には体は温まっているし目も覚めるので、発生練習をした後のような状態になって良いんですよね。他にも、朝起きて暖かい飲み物を口にすることを心がけています。運動後に筋肉痛が起こるように、発声を続けていると喉にも筋肉痛が起こるので、なるべく柔軟にしておくために暖かいものを口にしてから発声練習を行うようにしています。

 

 

在校生(留学生):日本で声優を目指すために、大切なことは何ですか?

福山:声優のお仕事に関しては、やはり日本語でしっかりと伝えられることが大事になってくるので、いかに日本語を身に着けられるかという国語力が重要になります。リアクションの声だけの役だと差は少ないと思いますが、言葉に説得力を持って臨む必要のある役だと、これは海外の方に限らず地方出身の方も必ずぶつかる壁ではあると思います。なので、今以上に言葉の意味に興味を持って、言葉の研究をしていくという事が重要になってくるのかなと思います。僕も、セリフの中で気になる言葉があったら調べるようにしています。
作者がストーリーの中で使用している言葉の一つ一つに、意味やこだわりやニュアンスが含まれていると思うので、言葉の意味を常に考えながら演じさせていただいています。日本語を身に着けることは難しいと思いますが、楽しいものでもありますので、是非とも身に着けて頑張ってください。

 

福山潤さん、本当にありがとうございました!

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