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<CAT祭り2018>卒業生:佐藤あずさ さんTALK LIVE!!

2018/06/23

2018年6月9日(土)

CAT祭り2018に、アニカレ卒業生で「プリパラ」 シリーズ 緑風ふわり/ファララ・ア・ラーム 役などで活躍中の声優「佐藤あずささん」をお招きし、在校生、中・高校生を対象としたトークライブが開催されました。また、アテレコワークショップではなんと佐藤あずささんも一緒にアテレコに参加していただき、在校生や当日来校していた高校生のみなさんに直接アドバイスもいただきました。

MC : プロの声優としてアニカレに来ていただくのは3度目になりますが、改めて卒業してから学校の雰囲気は変わりましたか?

佐藤あずささん(以下佐藤) : そうですね。私が在籍していた頃と建物の名称が変わっていたり、アテレコ用のスタジオも進化していて驚きました。

 

MC : ご出身は岡山だそうですが、大阪に出てアニカレで声優を目指すきっかけはなんですか?

佐藤 : 小さいころからアニメが好きで、中学生の頃に声優という職業を知りました。その頃は声優になりたいという意識はなかったのですが、高校生の時に共通の趣味を持っている友達から「一緒に声優を目指してみない?」と声をかけてもらったのがきっかけで、声優を目指すようになりました。

MC : 実際にアニカレに入学して、声優学科で2年間過ごされたわけですが、楽しかったことや大変だった思い出で印象深いものはありますか?

佐藤 : 1年生の時はマイクを使わず自分の体を使って芝居をする練習からスタートするのですが、演技指導の講師の方が1人1人に対して熱心に、時に厳しく指導してくださる中で、当たり前ですが本気でやらないと絶対なれない世界なんだなと痛感しました。クラスのみんなと切磋琢磨した日々は印象深いですね。

 

MC : 今の在校生たちに、この2年間勉強していくうえで何かアドバイスはありますか?

佐藤 : アニカレで一緒に学んでいるクラスメイトだけでなく、声優を目指している人は他にもたくさんいることをちゃんと意識して、生半可な気持ちじゃだめだという気持ちをずっと持ち続けること、ただ楽しいだけじゃなくしっかり外にも目を向けて1つ自分の中でブレない芯を持つことが大切かなと思います。

MC : 佐藤さんはアニカレ声優学科の卒業公演で主役を演じていましたが、舞台や作品作りを通して佐藤さんが1番大切だと思うことはなんですか?

佐藤 : 実際に舞台に立ってみて、お芝居は自分1人じゃできないということを改めて感じました。舞台監督さんだったり照明さん・音響さんだったり、本当に自分以外のたくさんの人たちが自分の為に時間を割いて「どうやったら良く見えるか」を考えながら動いてくださっていて。私たち演者は皆さんからするとキラキラなイメージかもしれませんが、周りのスタッフさん達のたくさんの支えがあって輝かせていただいているということ、常にそれを忘れず感謝の気持ちを持つこと、それがアニカレで学ばせて頂いた大切なことです。 

 

MC : 岡山出身ということですが、お仕事で言葉のアクセントに困ったことはありますか?

佐藤 : やっぱりどこかイントネーションが違っていたりアクセントが違っていたりということは知らないうちにあって、もちろんわからない言葉はアクセント辞典で調べますが、注意が入ったときは、次のテイクできちんと直して臨機応変に対応する技術が必要です。ニュース等から聞こえてくる言葉のアクセントと自分が普段話している言葉のアクセントを比べてみたり、気になる言葉など疑問に感じた時調べてみるというのも勉強の一つだと思います。

 

MC : オーディションでは、どのように対応されていますか?

佐藤 : 私は昔からすぐ緊張してしまうので、新人時代は緊張を解くことが大変でした。肩に力が入ってしまうと声が出にくくなってしまうので、いかに緊張しないでリラックスした状態でマイク前に立てるか、というのが慣れるまでの課題でしたね。気を付けているのは、いただいた原稿に作品自体のあらすじやキャラクターのプロフィールが書いてあることが多く、そこからいかに情報を集められるかが大切になってくるので、そういった設定から得られること、セリフの掛け合いをしているキャラクターとどんな関係性なのかなど、想像力を膨らませて臨んでいます。

MC : キャラクターを作っていく過程で、大切にしているポイントはありますか?

佐藤 : キャラクターの性格や背景を大切にするのはもちろんですが、いかにそのキャラクター自身になれるかを大切にしています。考えすぎるのではなく、自分の中でこのキャラクターはこういう感じかなという芯を持って、そこからスッと出てきた演技や言葉を信じることも大切にしています。

 

MC : 1つの作品の中で 2人のキャラクターを演じる場合、役の演じ分けというのはどのようにされているのでしょうか?

佐藤 : どのように演じ分けるか悩んだ時期もありましたが、それぞれこのキャラクターはこうだ!というイメージが私の中にあったので、それを基盤にしながら違いも意識しつつ、自然に出た気持ちで演じていました。

 

MC : 声優以外にも歌やイベントのお仕事もたくさんされていますが、歌と演技それぞれのお仕事の共通点や違いがあれば教えてください。

佐藤 : あくまでキャラクターが歌っている歌なので、きちんとそのキャラクターが歌っているように聞こえるかどうかは気にしています。このキャラクターだったらどういう風に歌うのかを考えるので、お芝居というか、その延長線上にあると思っています。不安要素でいうと、もともと歌うことは好きだけど苦手意識があったので、そこは練習あるのみと思っています。笑

MC : ライブパフォーマンスに関して、在校生・中高生たちにアドバイスはありますか?

佐藤 : 私自身、知識も経験もないままライブステージに立っていたのですが、共演者の方々の姿を見て、盛り上げ方や振る舞い方を学ばせていただきました。自分が楽しむこと、そして楽しんでほしいという気持ちを前面に出すというのが1番伝わるのかなと思うので、失敗を恐れないで、笑顔で楽しむっていうのが大事だと思います。

 

MC : アニカレ(専門学校)で学んでいくことの大切さを教えてください。

佐藤 : 岡山から1人で大阪に出て生活をしていくことは心細かったですが、アニカレには同じ夢を持った人たちがたくさんいて、すぐに友達が増えました。その仲間と意見を出し合ったりすることは昔から引っ込み思案な私には有り難い環境で必要な経験だったと思っています。卒業制作のアニメーションや電子紙芝居など、人前で披露するチャンスがたくさんある中、当時の私は、恥ずかしさで一歩が踏み出せず、とても後悔しました。なので中高生・在校生のみなさんには、何か踏みとどまっていることがあればすぐにチャレンジしていただきたいです。アニカレには声優学科だけでなく、アニメーション学科やマンガ・イラストで勉強している人たちがたくさんいます。実際現場に出ると違う業種の方々とお話しする機会がなかなかないので、どんな過程で作品が出来るのかを学んだり、交流を持ってみたりするのもいい経験になるのではないかと思いますし、学校だから出来ることだと思います。

 

——ここで、在校生と参加された中・高校生の皆さんから佐藤さんに、直接質問をさせていただきました。今回は在校生の質問を一部抜粋させていただきます。———

 

 

在校生 : 僕も岡山県出身なのですが、方言が役に立つことはありますか?

佐藤 : 実際に出演していた、「愛・天地無用!」という作品は舞台が岡山県で、オーディション時に台詞を岡山弁で言ってみてと言われ演じた結果役を頂くことに繋がり、その子だけ岡山弁を話すキャラクターになるということがありました。決して多くはないですがご当地作品もありますし、ゲームの作品だと47都道府県の出身地が使われることもあるので、自分のお国言葉というのは、捨てずに大事にしていた方が良いと思います。

 

在校生 : 学生の頃にやってよかったことはありますか?

佐藤 : 引っ込み思案で積極的に校内のイベントのオーディションに参加できない自分に悔しい気持ちがあったので、卒業の前に1度だけチャレンジして役を頂いたということがありました。その時、結果がどうあれ、やってよかったと思える瞬間だったので、もっと早くからチャレンジしていればよかったと後悔しました。なので、みなさんには怖がらずにぜひたくさんチャレンジしていってほしいです。

 

MC : 最後に、今日集まってくれた在校生・中高生にメッセージをお願いします。

佐藤 : 声優になりたいと思って、目指し始めての第一歩がアニカレに通うことだったので、その一歩を踏み出させてくれて、基盤として成長させてくれたことにずっと感謝しています。友達もたくさんできて、いろんな経験をさせてもらい、楽しい行事もいっぱいあって、まさに青春が詰まった2年間でした。もっとああやればよかったとか、こうすれば楽しかったとか、振り返ってみると思うことがたくさんあります。みなさんにはもっと毎日を充実させて楽しんでほしいですし、せっかくいろんな授業があるので、1つ1つ大切にしてほしいです。

そして、声優というお仕事は正解がなく、自分が経験したことは全て演技に繋がるので、自分からチャレンジして勉強しての繰り返しをぜひこのアニカレで頑張ってみて下さい。

将来みなさんと一緒にお仕事ができる日が来るまで私も頑張ります!ありがとうございました!

 

 

佐藤あずささん、本当にありがとうございました!

 

 

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