先生のひとり言 どんな先生がいるの? 先生の素顔をのぞいてみよう!

じっと手を見る

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さてさて、もう11月です。あっという間に年越しが忍び寄ってきています。

この時期になると悩みを抱えた学生がちらほらと出てくるんですよ。特に1年生。「同級生はどんどん上手くなるのに、自分は上手くなった気がしない...」「頑張ってるつもりなのに、思ったように絵が描けない...」なんて悩みを聞かせてくれる学生もいるんです。

そろそろ、入学してから毎日たくさん絵を描いて、どの学生も変化が顕著に表れる頃です。ふと友達の作品を見ると、確実に上手くなってる。なのに自分は...

そう考えることもあるんやないでしょうか。

以前、Aさんという学生が、そんな悩みを打ち明けてくれました。「Bさんなんかはあんなに上手くなったのに...」と。その後、Bさんからもこんな悩みを聞きました「Aさんなんかはあんなに上手くなったのに...」

笑い話のようなお話ですが、たいてい毎年、いるんですよ。こういう悩みを聞かせてくれる学生が。これって僕らにとってはとても嬉しいお話なんです。「隣の芝生は青く見える」。毎日少しずつ変化している自分の実力には気付きにくいのに、他の人の変化には敏感になってしまうもの。

そんな悩みを持ったら、やっぱり描くのが一番です。上手く描けない。不甲斐ない。まだ頑張りが足りない?そんな悩みは、一生ついてくるもんです。一生「もっと上手くなりたい」と思うのがプロの絵描きです。どんなに上手いと言われているプロだって「もっと、もっと」と考えるもの。どうすりゃいいんだろうと悩むものです。だから、そんな悩みをもてたと言うことは、それだけプロに近づけたという証だと思っちゃいましょう。

大切なことは、描くことをやめないこと。自分の絵にため息が出てしまうような時期だってあるんです。それでも、描くことをやめなこと。そうすれば、絶対に自分の目指すものに近付けます。

たまには、じっと自分の手を見てみましょう。その手はこれまでに何枚の絵を描いてきましたか?

これから、何枚の絵を描くんでしょう?どんな絵を描きたいでしょう?

まだまだ、描き足りないことはたくさんあるんやないのかな。