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宮村 優子さん TALK LIVE 開催!

2018/01/20

 

 

2017年12月16日(土)~17日(日)中高校生向け職業体験型イベント「エンタメ業界お仕事発見フェスタ!」が開催されました。
17日(日)は、声優のお仕事特別講師として、声優・映画・舞台・ラジオ・CD・TV等で幅広くご活躍中の宮村優子さんをお招きし、ゲストトークライブを開催しました。

【宮村優子さん代表作:アニメ『エヴァンゲリオン』シリーズ(惣流・アスカ・ラングレー役)、『名探偵コナン』シリーズ(遠山和葉役)、特撮ドラマ「救急戦隊ゴーゴーファイブ」、映画「バトル・ロワイアル」、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」など】

 

まず午前中には、在校生対象の特別授業を実施いただき、業界について、声優のお仕事についてのたくさんのエピソードやアドバイスをお話くださいました。
参加した在校生のうち2年生の場合は、今春から事務所に所属したり、養成機関に入所する者達ばかりということもあり、宮村さんの新人時代のお話や実際の収録現場でのエピソード等は、目からウロコが出るほど貴重なものだったことでしょう。
新人の時に考えなければならないこと、しなければならないことを経験談を盛り込みながら厳しく且つ温かくお話いただきました。

 

 

 

午後からは中高生に向けたトークライブを実施。
声優やタレントとして多数のお仕事をされている宮村さんですが、これまでの活動の中での色々な思い・エピソードをお話しいただきながら声優を目指そうと考えている中高生に向けてエールを送って下さいました。

 

司会:新人のころにオーディションを受けるとき気を付けていたことや思い出はありますか?
宮村 優子(以下 宮村) :私が一番最初に受けたのがエヴァンゲリオンのオーディションだったんですよね。
でもその頃はマイクの使い方とかも全然わかっていなくて、マイクから30センチぐらい離れてくださいって言われたんですけど、私は舞台役者出身だったので「マイクに声を届けなきゃ」って思って演技をしました。
実は最初は綾波レイ役を受けて下さいって言われていて、かなり大人しいキャラクターなんですけど、マイクに届けようって演技をすると、アフレコの現場ではかなり大声だったみたいですね、スタッフさんにダメ出しされました。 (笑)
そのあと受けた別のキャラクターが惣流・アスカ・ラングレーで、「さっきみたいな元気な声で大丈夫ですよ」って言ってもらって、オーディションでも合格をいただきました。

 

 

司会:声優としてラジオや舞台など、いろんな職種に対応するために努力していることってありますか?
宮村 :今は声優が歌って踊ってアイドルをしたり、声優は多様化しているねって言われますけど、私の意見としましては、得意なところを伸ばして不得意なところは切る!なんです。例えば私はあまり歌が上手くないって知ってますから、歌が上手くなる努力をすればいいのですが、それよりも自分の持ち味というか、私にしか歌えない歌、表現できない表現がある!って考えます。
だからみんなも自分のないところばっかり見ないでいいよ!自分にあるところをどう伸ばすかっていうことが大事なんだよ!努力は大事だけど!

 

司会:声優を長く続けるための秘訣はありますか?
宮村 :第一線で活躍している声優さんに共通して思う事は、皆さん人間ができているんですよね。
人に優しくて、場の雰囲気を読んで、謙虚な気持ちを忘れないでって。
私たち声優のお仕事って、たくさんのアニメーターの方がいて、スタッフの方がいて、音楽を作る方もいて、本当にたくさんの人が関わっていて、その最後の大事な部分を担当させていただいているんですよね。
作品に関わったみんなの思いをちゃんとお客さんに届けられるようにがんばろうって取り組んでいます。
人気者になって天狗になるんじゃなく、謙虚な姿勢を忘れない人のほうが、長く続いているかなって思っています。
表現者っていう一個人であっても、たくさんの人の中で仕事をしているんだから、この人に任せたくないって周りから思われるのは良くないです。

 

司会:技術面で今のうちから磨いておいた方がいいよっていうことはありますか?
宮村 :さっき少し話ましたけど、自分のいいところどこかなって考えて、そこを伸ばしていく方がいいと思います。
「あの人にしかできない役がある」って思ってもらうことはとても大事!自分にしかない感性を出してみて、それ面白いねって言われたらそれでいいし、ダメって言われたら引っ込めたらいいんですよ、自分を出す勇気を持ってください。
「こうしなさい」って言われたから、「じゃあそうします。」っていうだけだと表現者としてはきっと楽しくないだろうし、自分で楽しいなって思えることをやってみて、人から認められたらそれで正しいんだと思います。

 

 

司会:専門学校で学ぶことでいいなって思う所はどこですか?
宮村 :今の時代は、アフレコの練習をして現場にくる新人さんばかりだから、アフレコの練習をしてから現場に来た方がいいとは思います。
アフレコに対応するにはいろんなテクニックが必要で、人の入れ替わりや、口パクや尺とか、衣擦れの音入りとか、自分が出してしまうノイズとかはアフレコの練習をしたら直せるところだから、現場に来る前に事前に練習できるのはすごくいいことだと思います。
私が新人のころNGを連発してしまっていましたけど、今の新人さんはNGが少ないですよね。
「今の新人さんアフレコうまいね」って声優仲間でよく話していますよ。
私が新人のころにマイクに近づきすぎてガッ!って歯にあたってNGになるっていう苦い思い出もあります。(笑)

 

司会:最後に中高生にメッセージをお願いします。
宮村 :皆さんはまだまだ若いので、いろんなことにチャレンジしてください。
もしかしたらこの中に、今までにいなような声優になる方がいるかもしれません!
自分を信じて自分を磨いていってください!

 

そしてトークライブ終了後は、【声優のお仕事 アテレコ編】の特別講師として授業にも参加いただきました。
実際に宮村さんにもマイク前に立ってデモンストレーションをしていただき、そして参加者1人1人に直接アドバイスも下さり、参加した高校生たちにとっては、とても刺激的なプレミアム授業となりました!

 

 

 

宮村優子さん、本当にありがとうございました!

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